㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

「なぜ、自分だけがこんな苦労をしなくてはならないんだ」
「他の人は、もっと気楽にやっているのに」
「むしろ、遊んでる」

心が弱っている時、こんな風に思う時があると思います。

でも、冷静に考えてください。
周りと比較して、自分は大変だ・・とか、自分だけ・・とか、を考えることの無意味さを。

日本の中小零細の企業数は350万社です。
そのうち、黒字経営は、わずか3割、7割が赤字経営です。
さらに、黒字経営の3割の1割は、年間利益が100万円以下のちょい黒と呼ばれるレベルです。
つまり、日本の経営の8割が実質赤字経営です。
ちなみに、海外では赤字割合は4〜5割だそうです・・・

つまり、あなたも含めて、周りの経営者はほとんどが赤字経営なわけです。
そういった赤字経営者たち(8割)と比べて、「自分だけ・・・」なんて発想自体がナンセンスなのです。

では、黒字経営者は、何を考えているのか?
「どうしたら、もっと売上が伸びるのかあ?」
「どうしたら、もっと利益が増えるのか?」
そのためには、何をやるべきか・・を常に自問自答しています。
申し訳ないですが、SNSで自分のもっともらしい考えを披露しているはないのです。
まともな経営者は、自分の経営に集中するのが精一杯で、他の方に構っている暇なんてありません。
ましてや、「苦しい」「大変」などといって、同情を誘って、慰めてもらう。もしくは、仮想の敵を叩く・・そんなことをしている暇もないのです。

稲盛和夫の著書に、こんな文言があります。
「誰にも負けない努力をする」
誰にも負けない努力をすれば、勝てる?かもしれない・・と。
この誰にも負けない努力とは?なんでしょうか?
何を努力すればいいのか?

「地味な仕事を一歩一歩堅実に、弛まぬ努力を続ける」
この地味な仕事・・・を堅実に、確実に1つ1つやる、やり続ける・・ということです。
今、やらなくてはいけないのに・・うーん、明日でもいいか・・で、絶対にできない仕事。目の前に落ちてしまったゴミを拾うだけのような簡単なことなのに、億劫で、めんどくさくて・・・皆さんの日常でよくあることだと思います。
もちろん、僕にだってあります。
今も、YouTubeの撮影が終わったとことですが、編集しようとしたら、ちょっと髪の毛が跳ねてて・・・気になる・・うーん・・・、撮り直するか・・え?めんどくさい、30分以上かかる・・けど納得がいかない・・撮り直そう、という前に、このブログを書いています。

「自分でやると決めた仕事」をコツコツと堅実に、確実に、1つ1つ、やる。
これは、本当にきついです。
辛い時、どうしても、隣りの芝が青く見えたり、隣りの水が甘く見えます。
でも、現実はそうではありません。
現実は、一瞬の油断で、全てを持っていかれるくらい、落ちる時はあっというまです。気づいた時には、取り戻せない・・そんなことがよくあります。

「地味な仕事を一歩一歩堅実に、弛まぬ努力を続ける」経営で勝つ方法はこれが最速だと思います。
そして、必ず、今やっている仕事を自問自答して、合っているのか?もっと良い方法、やり方があるんじゃないのか?ロジックは合っているのか?自問自答して確認する癖をつけてください。