㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

ロジカル思考、ロジカルシンキング、論理的思考、という言い方をされるが、この言葉と反対の意味が、感情的思考である。怒り、憎しみ、悲しみ、同情で経営をすれば、それは会社にとって悲劇である。
経営者として、これは正しい判断なのか?と迷ったら、論理的思考で考える癖をつけなくてはならない。

一般的な人は、感情的思考で考えてしまう。
経営において、あるプロジェクトを進めていたがどうも、塩梅が悪い。上手くいかないと頭ではわかっていても、今までかけた投資、500万(サンクコスト)が勿体無い、なんとかそれだけでも回収できないか・・・この考えも、論理的ではない。「勿体無い」という感情で判断している。
他にも、かわいそう、自分では判断したくない、できればやりたくない、楽したい、自分で動きたくない、宝くじ当たらないかな、など、自分の感情で決めることが多い。感情的思考では決して上手くいかない。
冷静に、論理的に、経営判断しなくてはならない。
これは、時に、非情な判断になってしまうこともある。
どんなに非情であっても、経営に必要な判断ならしなくてはならない。もちろん、その方法は吟味しなくてはいけないが・・

この論理的思考に必要なのが、自己否定である。
今のままで良いのか?良いわけないだろう。どうしたら、今よりもっと経営が良くなるのか?今の自分に経営者として足りないものはなんなのか?
今、経営が良くても悪くても、経営者自身が自分を否定しないと誰も教えてはくれない。経営者は、会社のトップであるから、経営者自身が決めたことに逆らえる社員も家族もいない。仮に逆らったところで、感情的思考では説得力がないため、止まらない。
自分の経営の間違いは、経営者自身が気づく、しかないのである。

会社の運命は、経営者が決めている。経営者の経営判断によって決まる。つまり、経営者判断は決して間違ってはいけない、ということである。
どうしたら、経営判断を間違えないのか?
万物に共通する答えなんてモノは存在しない、置かれた環境、自分の状況、全て違う中で、共通する具体的な答えなんてない。
これを、経営者自身が考えるしかない。
そのために、経営者自身が、自己否定をして、徹底的に論理的に考えるしかない。