㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

経営者としての「信念」が無ければ、必ず迷う。自分が正しいのだろうか、相手の言っている事が正しいのだろうか。正解がない世の中であっても、絶対に「正しい」ということは必ず存在していて、その正しさに絶対の自信を持っていないと、揺らぎ、迷い、迷走する。

絶対に間違っていることであっても、周りがそうやっているのであれば・・・と流されることがある。そうやって、流された結果、会社を潰すことだってある。経営していく上で、絶対にやってはいけないことは何か?「会社を潰さない」これが絶対のやってはいけないことである。その上で、会社を潰さないためにやってはいけないことは?次は?という風に続いていく。
この「真実」を理解しているかどうかで、本当の本当のどん底で、経営者としての真価が問われる。追い詰められて、追い詰められた時に、誰が正しいことを言っているのか、何が正しいことなのか、各々が自分の考え、言っていることを正しいと信じている中で、本当に正しいことを見つけることは、非常に困難である。
必ず、惑わされる。迷う。しかし、正しい真実を知っていれば、迷うことはない。
経営における正しい真実をどこまで深く理解しているか、ということである。

こんなことを言われた事がある。ある農協職員に「現金は資産ではありません。農地しか資産ではありません」と。彼自体が悪いわけではない。彼が所属する組織が、そういう判断をしていることが多いから、そう思い込んでいるのである。実際に、その発言の後、彼は自分の発言を否定していた。
何も知らなければ、彼の言うことを鵜呑みにしてしまったのだと思います。経営者なら、他人の言うことを信じてはいけません。残酷なことですが、家族の言う事すら信じてはいけません。全て、裏をとって、自分が正しいと思うことだけを信じなくてはならないのです。

なぜか

その信じた事が間違っていた場合。一般人であれば、「あー間違えてたか」で済みますが、我々経営者には、そのミスが取り返しのつかない物になる可能性が高いのです。一寸先は闇、3時間で潰れることがある、のが経営です。会社です。絶対に油断してはいけません。