経営とは、大学受験に似ているように思う。

大学受験は、高校3年間の全ての範囲から出題されるために、勉強しなくてはならない範囲が多い。学期末に行われる期末試験のように、出題範囲が限られている試験では、一夜漬けのような「効率的に試験に出るところだけをやれば点が取れる」ということはあるかもしれないが、大学受験ではそれはない。
高校3年間を、コツコツ勉強してきたモノだけに「合格」がもたらされるのである。

これは、経営において同じである。

経営でも「運」が大事とか、たまたま上手くいった時、時の流れに乗れれば、とか。その時の景気さえ良ければ、経営が上手くいくかのように錯覚してしまうことがある。これは、一夜漬けで試験が上手くいくと勘違いしている学生と同じ発想である。簡単にできるものや、誰でもできるモノで、成功できると思い込んでいる。そんな魔法のようなモノは絶対にあり得ない。楽して儲かる方法などないのである。

なぜ、楽して儲かる方法はないのか?答えは知れば、それは当たり前のことである。

もしも、仮に楽して儲かる方法があるとする。その方法は、誰でも簡単にマネができる。マネができるなら、みんなが同じようにやるだろう。みんなが同じようにやれば、販売単価を安くしなくては売れない。となれば、いずれ必ず儲からなくなる。冷静に考えてみると、当たり前のことである。

他人よりも良い商品、他人よりも安い単価で、これを実現するとなると、並大抵の努力では達成できないだろう。他人の何倍も努力して、他人よりも早く行動して、真剣に考え続ける、そうでなくては経営において生き残ることはできない。そして、それは、何年もかかる、長い時間がかかるのは当然のことである。その途中でフルイにかけられて、脱落するモノも出てくる。それが経営である。
受験も一緒。全員が受かることはない。必ず、受かる人間と落ちる人間がいる。その差は、どこにあるのか?「運」ではない。「実力」である。どれだけ他人よりも勉強してきたかで差が生まれるのである。
経営も受験も一緒である。どれだけ、真面目にコツコツと続けることができるかどうか。ただし、真面目にコツコツ続けることは、非常に難しい。