経営において、「死にかけた」つまりは、潰れかけたことがあるというのは大きな財産です。もう2度とそうなりたくない。潰れないためにはどうすればいいのかを真剣に考えるはずだからです。
あの徳川家康公は、武田信玄との合戦(三方ケ原の戦い)で負け戦をやらかし、命からがら自分の城まで逃げ帰りました。優秀な部下を何人も殺してしまい、自分は生きた心地がしなかった。脱糞してしまったなんて逸話もありますが、これは嘘のようです。しかし、そんな状況になるくらいの恐怖を味わったのは事実でしょう。
ここで、家康のすごいところは、しっかりと反省したところです。自分の無様な姿を絵画にして残し、忘れないようにしたこと。さらには、武将としての目標を「武田信玄」にして、彼から学びを得たこと。自分が負けた武将から学びを得ようとする人間はそう多くないでしょう。
死にかけたからこそ、もう2度とあんな思いはしたくない、真剣にそう思ったことでしょう。
これは、我々経営者にも言えることではありませんか。
もう2度と、あんな思いはしたくない。そのためには、石に齧りついてでもやり遂げる強い覚悟を持てるはずです。どんな辛いことでも、何度でも成功するまで繰り返し繰り返し、徹底的にやり遂げることができるはずです。
死にかけた、潰れかけた経験というのは、経営者にとって非常に重要なことを教えてくれる体験だと思います。
