㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
先日、ツイッターを見ているとこんな方がいました。
「最低賃金を上げるからますます経営が厳しくなる」「韓国みたいになるぞ」「我々の経営を潰すきか」
といった感じです。(ちなみに酪農関係者もいました)
自分も疑問ではありましたが、今時、最低賃金を上げたところで、最低賃金で人を雇っているわけでもあるまいし・・と思いましたが、そういうわけでもないようです。
実際に、地方都市の採用情報を見ると、最低賃金での募集の多いこと。ほぼ7割ほどは最低賃金での募集になります。僕が住んでいる北見でもそうです。そして、実際に働く人も多くいるのです。そして、最低賃金で働く人を当てにする事業、会社も多いのです。これが最低賃金の現実なのです。
ですが、これが正しい経営のやり方なのか?
5年前、経営者として独立したばかりの時、従業員のことで悩んでいた時期がありました。(今の従業員ではありません)彼の給料と仕事に乖離があり、どうしたらいいのか・・・と、真剣に悩んでいた時、その時たまたまお会いした先輩経営者に相談したところ、「社員に対する愛が足りない」と言われてました。真心を持って接することができれば、相手も変わる・・と。ふーん。と思っていましたが、次にその先輩が「給料いくらなの?」と聞かれ、答えると、急に「それは給料払い過ぎ・・そんなに払わなくても人はいくらでもくるよ。17,18万でも十分」と言われ、唖然としたのを今でも覚えています。「愛あるの?それ」と。
最近、特に思うことがあります。
経営における「ヒト、モノ、カネ」3要素のうち、ヒトですが、最低賃金で雇ったヒト、最低賃金じゃなくても、安い給料で雇ったヒトが優秀な働きをするでしょうか?何も特別高い給料を払へとは思いませんが、それなりの報酬がなければ、その個人が「きちんと真面目に働こう」と思えるのだろうか?と。
こんだけしかないから、適当でいいや・・とならないのか?
結局のところ、「真剣に働いてくれた」人の成果と、「テキトーに働いた」人の成果では、大きな差があります。それが、経営の差となるのではないか・・と最近、感じています。
結局のところ、経営において自分だけが得をする関係というのはあり得ません。一時的にはあり得たとして、長続きすることはありません。これは、雇用にも当てはまると思います。