㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
畑仕事も収穫期を迎え、佳境に突入しています。
毎日、1日、何回も天気予報と睨めっこする。そんな日々が続きます。
雨が降るとなれば、メンタルが削られ、疲弊する・・
なので、先日見たツイートでは
「もう、天気に左右される仕事(農業)は嫌だ。こんなことを続けていたら、メンタルがもたない。だから、僕は農業をやめる。天気に左右されない仕事に転職する。」とありました。
確かに、農業は天気に左右されます。今年は特に、猛暑のせいか突発的な雨が多く、苦戦した場面も多かったと思います。ゲリラ豪雨など、天気予報も当たりませんし、無慈悲です。確かにリスクが大きいと思います。
では、農業だけが、リスクがあるでしょうか?
・飲食店を経営していたら、コロナが起きて、売上が8割減った。
・マクドナルドが、ロシアで店舗商売をしていたら、戦争が起きて、店舗が取り上げられた・・
・下請けで入ってた仕事が、不況で親会社から切られた
・ビジネスをしていたら、得意先が倒産した
経営者にとって、仕事とはリスクしかありません。いつ失敗して、それが倒産までのダメージになるのか。常にリスクはあるのです。
今、安定して稼げていると思っているのは、その経営者の勘違いで、いつでも倒産するリスクを抱えているのです。それが天気なのか、お客様都合なのか、得意先都合なのか、為替なのか、株価なのか、誰にもわかりません。常に、綱渡り状態なのです。
だからこそ、そのリスクに備えて、キャッシュフローを増やしておいたり、常にきちんとキャッシュが増える利益を作っていく、そういった努力が必要なのです。いつ何が起きるかは、誰にも分からないからです。
そして、そのリスクが発生した責任は、誰も助けてはくれません。当たり前です。
経営者である自分で何とかするしか、ないからです。
多くの経営者は、経営に「安定」や「安心」を求めます。
残念ながら、経営にそういったモノはありません。存在しないのです。
潰れない会社はありません。潰れる確率を低くすることはできます・・が、潰れない会社はありません。
その確率を低くするために、何をどれだけやっておくか?
経営は、常に、成長しなくてはならない・・ということです。