(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 中野です。
クリスパーキャス9は
前回触りを少しお話ししましたが、まだまだ可能性が高く、どこまで可能なのかは?無限の可能性があると言えます。
ご存知ない方のために…
クリスパーキャス9は従来の遺伝子組み替えと違ってかなりの低コストで誰でも可能な技術となっており、モノ凄い速さで育種改良が可能な技術
もちろん ヒトで医療への活躍が期待されている。
このクリスパーキャス9のメリットは上記のようにありますが、デメリットとはなんでしょうか?
しいて言えば、認知度の低さのため遺伝子組み替え食品と同様にクリスパー食品(ゲノム編集食品)は食べたくない!なんて人が出てくるかも?でしょうか。
酪農業界でも最近の育種改良のスピードはかなり早いと感じています。僕がこの業界に入った10年前では 乳量30kgといえば出ている牧場だったのが、今や35kgもでる牧場もどんどん増えています。
それだけの乳量を出している牛はそこまでバテもせず、ダメージも昔に比べて無いように見えます。
このクリスパーは 2012年頃 作られた技術なんですが、もう牛の世界でもその頃から使用されているんでしょうか?
それくらい早いスピードで改良が進んでいるように思います。
こう思うのは決して僕だけでは無いはずです!
このように農業でも畜産でも、他の分野でも必ず経済的効果をもたらすであろうゲノム編集の行き着く先は、どの本を読んでも人類の進化に対する期待と恐怖で締めくくられています。
現在、遺伝的疾患によって苦しんで患者を救うことができる
その一方で
病気なのか?そうでないのか?例えば、身長が低いといったことをゲノム編集して改善できるとしたらほとんどの人が希望すると思います。
そういった医療分野で期待と未知なる技術に対する恐怖がこれからのクリスパーの課題なんでしょうか…
ある一文で
もしかしたら、未来では自分の子供に遺してあげる遺産は良い遺伝子になるのかもしれない…