㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

最近の相談が多いこと

2022年7月、8月と雨が多かったせいで湿度が高かった・・・のか、最近、牛の事故が多発しています。相談案件が多かったです。
(流産4頭)
(分娩事故2回)
(分娩後 浮腫続出)
(原因不明 乾乳1頭死亡、搾乳牛1頭死亡)
これだけの相談が続くと、まあ、あれだけの湿度が暑さの影響があったんだと感んじさせられます。

さらに、追い討ちをかけるように、牛価格の暴落が起きていますが、これは結果論ですが、今年の年末の勘定(キャッシュ収支)が合わない、と農協さんが早めに動いた影響も大きいと思います。早めに、個体販売を促進した結果、牛は買わないけど、牛は売りたい、という市場原理が動いたため、この暴落が起きたとも言えます。
ただし、元々から準備していた方は、もっと前からコンスタントに売っていたし、おそらくは、今買いに走るでしょう。
この差は、どこに現れるのでしょうか・・・

キャッシュフローを重視している経営の場合、自分の経営の「危機」に敏感になります。多くの経営者は、その場その場の行き当たりばったり。なので、せいぜい1ヶ月先しか見ていませんし、半年先を考えることもありません。なので、今しか見えていないので、今の暴落相場が、この先ずっと続くかのように錯覚することもあります。
そんな時に限って、先ほどのような事故が続きます。
さらに、不安を煽られ、暴挙に出ます。一発満塁逆転ホームランを狙うわけです。でも、うまくいくわけありません。さらに、自滅を進めます。
・・・というのがこういう時起こる流れです。

市場が悪化しようが、何が起きようが、「変えてはいけないモノ」むしろ「変えなくちゃいけないモノ」をはっきりと意思決定しなくてはいけません。
この時1番やってはいけない考えが、自分に都合の良い未来を想像することです。これは、この先起きませんので、考えるだけ無駄です。むしろ、自分に都合の悪い未来を想像して、それに対処する・・という考えが重要だと思います。