㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

現バンダイナムコ代表取締役 宮川代表に関して

バンダイ・ナムコといえば、ガンダム、セーラームーン、パックマンなど、いわゆるIP(知的財産)と言われる商売を展開している会社。もちろん、ゲームを販売しており、ELDEN RING(エルデンリンング)(開発 フロムソフトウェア・海外販売をバンダイナムコ)に至っては全世界で1600万本売れたそうです。

そんなバンダイナムコの現在社長が「宮川恭夫」さん。
この方、会社員時代に、なんと270億円の損失を出しているのに、それでも社長になれたという経歴の持ち主。

普通の会社なら「首」か「左遷」で一生冷や飯喰いなわけですが・・・という話し。

1996年当時に、当時の黎明期のアップルと共同開発して作った「ピピンアットマーク」というゲーム機を作ったのですが、これが全く売れず、その開発費用で出した損失が270億円。
その当時のバンダイ社長からは「一生働いて返せ。普通ならクビだけど、君たちは失敗したんだからノウハウが溜まっているだろう。だからそのノウハウを活かしなさい。」
普通の感覚なら、すごい社長だなで終わりですが、この宮川さんがこの後どういう行動をしたのか・・これが重要です。

「挑戦するときは、取り返しつかない分相応なことはしない」
これは、失敗した場合のリスクを数字で把握しておくということ。いわゆる撤退ラインをどこに引くのかを決めておくということ。今の会議でも、新しい案件があれば、やればいい!と言いますが、ところでこの案件、失敗したときの最大損失は?と必ず聞くそうです。

「エンターテイメントは、生活必需品ではないので常に挑戦者であるべきだ」
挑戦しないと生き残っていけない、と言っています。なので、彼は挑戦し続けています。東京お台場にある、高さ18mのガンダムがありますが、あれを実行したのも彼です。当時は、社内の誰もが反対したと言います。
安全性はどうなんだ?誰が見るんだ?などなどです。

あの270億円の損失は、10年くらいで返せたと思うと、彼は言っています。失敗しても、失敗から学ぶことができれば、復活できる、むしろ失敗からしか学べないことの方が多い、と言えます。成功者の話しよりも、失敗談の方が価値があると言われているのは、これが理由ですね。