㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
イタリアンファミリーレストランの「サイゼリヤ」がこのインフレでも、値上げしない宣言をして、それを継続しています。
ミラノ風ドリア(300円)、マルゲリータピザ(400円)という超低価格で、消費者の支持を集めていますよね。
そんなサイゼリヤの戦略は2つ。
・セントラルキッチン・・・店舗で料理しないで、中央センターで調理する。大量にレトルト食品を製作し、それを店舗で保温して提供。店舗には、包丁すらない、との話し。さらには、究極にコスト削減を実行するために、中央一括調理。
もう1つの戦略が
・原価が高くなったら「売らない」。原価が上がって値上げするくらいなら販売しない。取捨選択をはっきりさせて、究極の低価格を提供する、という理念で経営している。もはやここまで来ると、ある意味サイゼリヤ教とも呼べる宗教レベルかもしれない。徹底している。
この戦略でお客様に喜ばれているサイゼリヤは、お客様満足度はかなり高く、最も愛されているファミリーレストランと言ってもいい。そんなサイゼリヤは、2022年売上は1400億円という数字で外食産業ではかなり大きい数字。利益は、107億円と発表されている。これもまあまあの数字。
ところが・・・・・この利益の内訳を見ると、ほとんどコロナの補助金であり。
実態の営業利益はわずか4億円しかない。
お客様を満足させる。かつ、利益は全て顧客に還元している?というのがこの結果なのか。
これらを聞いたみなさんはどう思うのか?
経営として、何が正くて、自分はどうしたらいいのか?と考えさせられる数字ではないだろうか。
ちなみに・・・
値上げした会社は、利益が上がっているそうです。(当然ですが)
もしかしたら、売上は落ちているかもしれない・・分かりません。
このサイゼリヤの戦略、自分ならどう考えるか、ぜひ経営者として考えてみてください。答えは1つではありません。